みなさんは「デザイン」という言葉から何を思い浮かべますか? 広告、CDジャケット、洋服、車など、デザインと関係がありそうなものは他にもたくさんありますよね。そう、実はみなさんの生活の中に、デザインされてないものなんてほとんどないのです。みなさんは毎日、数えきれないほどの「デザインの仕事」に触れ、数えきれないほどの「つくり手の思いや考え」に触れています。
今回は、大学でデザインを教えながら、デザイナーとして活躍している方たちを招いて、仕事の紹介やデザイナーになったきっかけをお話してもらいます。みなさんの毎日のくらしから発見があふれだすお話が盛りだくさんです。
多摩美の先生が中高生に向けて、将来の「しごと」をわかりやすく解く講演会
2012年10月7日(日) 12:30~17:30
【費用】参加費無料
【申込】事前申込
【お問い合わせ】代々木ゼミナール造形学校/フリーダイヤル0120-71-4305
"ばしょ"をデザインするしごと
多摩美術大学 環境デザイン学科
吉村純一 教授
岸本章 教授
米谷ひろし 准教授
自分の家とその周りを見てみましょう。ダイニングの椅子から立ち上がり、家のドアを開けて外に出てみると、前には道路があり、駅には広場や公園もあります。部屋や家や広場は、「どんな人が」「なにを考え」「どんなしくみで」出来上がっていくのでしょうか?そこには「創る楽しみ」が一杯です。おのおのの仕事の広がり、その楽しみをインテリア、建築、ランドスケープのデザイナー3人が紹介していきます。
"ぬの"をデザインするしごと
多摩美術大学 生産デザイン学科 テキスタイルデザイン専攻
高橋正 教授
人々は産着に始まり、その一生を終えるまで、布を身体から離すのは限られた時間です。また生活を眺めると、布製品に囲まれていると気付きます。この布たちの大半は工場で生産する前にデザインされているのです。大きくは織物と染物、編物に別れますが、一方で太古の洞窟壁画に見られるような、装飾という文化があり、布製品はこれとも深く結びつき今日に至ります。私がこのようなデザインに拘った出会いや動機をお話します。
"どうぐ"をデザインするしごと
多摩美術大学 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻
和田達也 教授
プロダクトデザインとは、自動車、バイク、家電品、オーディオ、携帯電話、家具、靴、バック、食器、ベビー用品、楽器、ゲーム、スポーツ用品、化粧品など人々の生活を支える身の周りのあらゆるモノに関わるデザインを指します。これらのデザインは日本が世界に誇る最高基準のレベルで、大変やりがいのあるモノづくりの分野です。この講義では、新しい時代を支える素敵なスペシャリストになるための熱いメッセージを伝えます。