みんなのしごと
みなさんはデザインのしごと、デザイナーのしごとって、実際はどのようなものだと思いますか。
わたしたちの家の中を見渡すと、冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機や掃除機などの家電に囲まれて生活しています。
これらは日々の生活に欠かせないものです。そんな何気なく使っている家電には、わたしたちのくらしを豊かにするために、デザイナーの想いやこだわりがたくさん詰まっています。
今回の「みんなのしごと」は、代々木ゼミナール造形学校から多摩美術大学生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻に進学し、現在、パナソニック株式会社でプロダクトデザイナーとして活躍されている大前謙さんをお招きします。
みんなが知っているあの家電はどのように生まれたのか、デザイナーは普段どんなことを考えてしごとをしているのか、今までどのような経験をしてきたのかなど、デザインというしごとのおもしろさや大切さを、わかりやすくお話していただきます。

 2017年12月10日(日) 10:30~12:00

【費用】参加費無料
【定員】40名  ※定員に達し次第、受付終了となります
【持ち物】メモ・筆記用具
【申込】事前申込
【お問い合わせ】代々木ゼミナール造形学校/フリーダイヤル0120-71-4305
デザインとは、
NothingからEverythingに
変えること。


パナソニック株式会社 プロダクトデザイナー
大前 謙さん

私はパナソニックで、冷蔵庫や調理器など家庭電化製品をデザインしています。
現在マレーシアに拠点を構え、多国籍なメンバーと共に成長著しいアジア各国のお客様に向けた商品をデザインしており、その仕事を通じて改めて「デザインする」ということの重要さを肌で感じています。
なぜならば、デザイナーは「無い -Nothing-」という状態を「有る -Everything-」という状態に変えるチカラがあるからです。
世の中にはまだ存在していないけれど、素晴らしいコトやモノは沢山あるはず。それを創造性と表現力で見えるかたちに出来るのがデザイナーです。それはGraphicやProduct、InternetやBusinessといったすべての分野で発揮される、素晴らしいチカラなんです。それを目指す皆さんの未来は、大いなる可能性と魅力に溢れていると言えるでしょう。私の仕事の経験を通じてお話させて頂き、皆さんの未来に少しでもお力添え出来たらと思っています。
この講義が開催される12月は受験を間近に控えた重要な時期です。未来への期待感と不安感が皆さんの心の中に往来している時期だとも言えます。
1999年4月に代々木ゼミナール造形学校を訪れて、僕の人生は大きく開けました。代ゼミで同じ夢を持った友人たちと切磋琢磨した日々、先生方や先輩方に励まされた言葉、また学生講師として教えるという立場での学びが、現在の自分の礎になっています。今回の場をお借りして、先輩として受験に関することでも皆さんとお話出来たら嬉しいです。



講師紹介

大前 謙(おおまえ・けん)
プロダクトデザイナー
1978年生まれ、代々木ゼミナール造形学校卒。同学生講師。多摩美術大学・生産デザイン学科・プロダクトデザイン専攻卒。現パナソニック株式会社・APアジアデザインセンター・ゼネラルマネージャー。マレーシア・クアラルンプール在住。
主な仕事:
アラサー家電「NIGHT COLOR SERIES」、ニッポン家電「J CONCEPT」、
オーブンレンジ「ビストロシリーズ」、アジア家電「冷蔵庫・洗濯機」など。
主な受賞:
GOOD DESIGN賞、MALAYSIA GOOD DESIGN MARK賞など。