美術関係の仕事は、生活のあらゆる場面に直接関わっています。
建築、インテリア、さまざまな工業製品、印刷物、ファッション、映像、インターネット、そしてファインアート。
このような分野で何より大切なのは、誠実さです。取り組む姿勢が誠実だったもの、いい加減な気持ちだったもの、というのは出来上がった作品を見ればすぐに分かります。それは仕事でも入試でも同じです。入試の実技科目は単なる正誤判定ではなく、手作業を通じて、作者の取り組む姿勢が問われていると言えます。
自分が感じたことはどうすれば形になるのか。自分が作った物は人にどう見えるのか。自分の思いはどうしたら人に伝わるのか。これらの問いに対して納得いくまで考え、工夫を凝らす。とことん考えて創造するこの姿勢こそ、将来の仕事への土台になります。芸大美大受験はその最初の一歩です。私たちは、挑戦する学生一人ひとりに懇切丁寧に向き合うとともに、みなさんの美術人生のスタートを全力で応援します。
代々木ゼミナール造形学校 校長
しっかり教わる
知識やテクニックを分かりやすく学んでいく
建物を支えている土台は見えません。知識やテクニックも、習得してしまえば基礎は意識されにくいものです。基礎とは、能力を伸ばすためのベースです。造形学校では、美術の基本となる画材の使い方、ものの見方、構図や表現の成り立ちを理解して、身につけられるよう指導します。自然や身近なものからも、その美しさや工夫を学び視野を広げます。自分で考え成長できる力をつけて美大へ合格させること。また、将来どんな分野でも自立して活躍できる人を育てること。そのために、私たちは基礎の指導をとても大切にしています。
深く考える
講師と話し合い 自分らしさを見つける
美術の学習では、色・形・材料とは何かを見つめ、感じ取ったことや心に描いたことをかたちにしていきます。作品鑑賞や制作をとおして、美術の歴史やさまざまな理論と表現などを学びます。習ったことは自分の中で整理して試してみましょう。そして、自ら深く考えることが重要です。これで良いのか、自分に合っているか、美大で何を学びたいかなど、いろんな悩みや疑問を抱くかもしれません。講師は、生徒一人ひとりと話し合って丁寧に指導を行います。作品に対する考えをしっかりと伝え、抱えている課題と向き合ってください。きっと本当の自分らしさが見えてきます。
おもいっきり描く・創る
自分らしい表現で合格する
感性や想像力を働かせてのびのびと、自分を信じて、おもいきり描いてください。よく見て考え、何度も試してはやり直す。知識や実技の経験を積み重ねるうちに、自分を表現する力がついているはずです。「何を伝えたいのか?」「どう表現したいのか?」こうした問いを繰り返し、常に自分の作品を客観的に見る冷静さは忘れないようにしましょう。主体的に学び・考えて身につけた力は、困難な課題にも立ち向かえる大きな力になります。自分らしさを活かして目標を達成するため、講師とスタッフ全員で入試直前まで全力でサポートします。
講師紹介
造形学校の歩み
| 1962年(昭和37年) |
「デッサン科」を設置し、夏期講習より芸大受験生などの実技指導を始める。
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| 1963年(昭和38年) |
本格的にデッサン科を開設し、多くの受験生を集める。
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| 1965年(昭和40年) |
「芸大受験科」を新設、学科と実技の総合授業により芸大合格達成への飛躍をはかる。
夜間部を設置する。
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| 1966年(昭和41年) |
美術系大学受験生の増加にともない、代々木ゼミナール発足の地を、
「美術センター」として全館を改築し、独立した校舎に移転する。
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| 1968年(昭和43年) |
現役高校生のために基礎力に重点をおいた土曜・日曜の基礎コースを設置する。
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| 1970年(昭和45年) |
デッサン科で親しまれてきた名称を「美術科」と改める。
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| 1972年(昭和47年) |
デザイン系学部への進学志望者の増加にともない、美術科分室を開設。
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| 1981年(昭和56年) |
専修学校の認可をうけ、「代々木ゼミナール造形学校」を代々木(代ゼミタワー立地)に開校。
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| 1986年(昭和61年) |
東京藝術大学合格者数を56名に伸ばす。
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| 1987年(昭和62年) |
関西地区の芸大美大志望者の強い要望により、
専修学校「大阪造形専門学校」(大阪南校芸大美大受験コース)を開校。
京都市立芸術大学に高い合格実績を上げる。
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| 1989年(平成 1年) |
横浜の中心地に、東京、大阪に次いで「横浜アトリエ」を開校。
造形学校のデザイン・工芸科を、志望者のニーズに合わせ芸大と私大に分ける。
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| 1991年(平成 3年) |
地方の受験生のために、「通信教育」を設置。
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| 2004年(平成16年) |
個別指導希望の声に答えて、「個別指導アトリエ」を設置。
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| 2005年(平成17年) |
校舎を美術環境としては申し分のない「原宿」に移し、
新たな第一歩としてスタートする。
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| 2012年(平成24年) |
開校50周年を迎えて、付属施設として「代々木アートギャラリー」開廊。
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| 2014年(平成26年) |
「造形ジュニアこども絵画教室」を開講。
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| 2022年(令和4年) |
開校60周年を迎える。
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