藝大生になりました!2020年度

2020年度東京藝術大学工芸科に合格したN.Iさんは基礎科から始め、デザイン・工芸科で2浪して合格するまで、代々木ゼミナール造形学校に通っていました。
この期間、何を考えてどう受験期を過ごしてきたのか?これまでの作品を振り返り、率直な一問一答に答えてもらいました。

藝大合格者 一問一答



N.I2020年度
東京藝術大学 工芸科 合格
N.Iさん
[神奈川県私立高校]
受験期を振り返り、自分のどんなところが成長したと感じますか? 自分の性格を客観的に見て、絵にどのように表れているかを理解できるようになったところと、苦手な事に真剣に向き合えるようになったところです。

自分が上達したと実感できるキッカケとなった作品はありましたか?
 その理由も含めて教えてください。
デモストをしてもらった時や、コンクールを経た後に意識が変わったと思います。
デモストを見て、自分の作業や見方がとても大雑把だった事を知り、デモスト作品は目的がシンプルかつ明快であると分かった事が、自分の上達に繋がりました。
コンクールではたくさんの作品と並べる事で、自分の見映えの足りなさを痛感しました。自分でしっくりこない絵を描き続けて息詰まった時期にこの点に気付けて、大きく変わったと思います。

代ゼミのカリキュラムで特に良かったと思う事を教えてください。 その人に合ったカリキュラムを組んで、その時々に応じて課題を変更してもらえる点や、少人数だからこそ他科の先生にもよくアドバイスをしてもらえた点です。

講評ノートや自宅練習など、
 予備校以外ではどんな工夫や対策をしていましたか?
浪人初期は講評ノートに単純な良い点、悪い点のみ書いていましたが、後半は具体的な改善策、意識の仕方やプロセスの分析なども書いていました。 授業前はモチーフを観察して発見した事を書き出す時間を設けて、夜間では時間を決めてクロッキーと、その日の課題の続きを満足いくまで作る様にしていました。
家では小さく石膏デッサンや、2次試験課題用のエスキースをしていました。
また、色彩の背景色レパートリーを増やす為に色作りや、自然物のライン取りの練習もしていました。

最後に、これからの代ゼミの受験生に、
 自分の経験を通して伝えたい事はありますか?
勧められた事はとりあえず何でもやってみて、その中から取捨選択して続けてみると良いかなと思います。合格すれば本当に自由になるので、それまでの期間はボロボロになる位頑張っていいと思います。
地味で小さな積み重ねが、最後に自分を絶対助けてくれるはず!

東京藝術大学 工芸科 合格再現作品


※参考作品はクリックすると拡大されます。
鉛筆写生 平面表現 立体表現

合格への道のり


※参考作品はクリックすると拡大されます。
石膏デッサン 石膏デッサン 木炭デッサン
水彩    
基礎科作品(高1〜高2夏)
基礎科にいた時は鉛筆や絵の具という画材に慣れる事、今まで好きに描いていた絵と違い、デッサンとして物を見る事で精一杯でした。下手だったけど、知らない事ばかりで毎回とても楽しかったです。

石膏デッサン 石膏デッサン 色彩構成
色彩構成 立体構成 立体構成
夜間部作品(高2秋〜高3冬)
受験課題に触れる様になったこの時期を思い返すと、もっと自由に描いてよかったと思います。
構成や形取りが何の為かを考えていなかったので、得た知識を勉強のように公式に当てはめようとしすぎてしまい、表面的で無駄の多い作品を作っていました。

石膏デッサン 石膏デッサン 色彩構成
色彩構成 立体構成  
1浪作品
自分は何が好きなのか、それをどう作品に表すかという事を初めて考える様になった時期だと思います。自分が好きなものを自覚してもまだ作品で表せなかったりして、うんざりする事もありましたが、自分の性格が作品にどう表れているのかをひとつひとつ知っていった年だと思います。

石膏デッサン 石膏デッサン 色彩構成
色彩構成 立体構成 立体構成
2浪作品
この年は一番美術について考えた年でした。この年の後半になってやっと他人から見た自分を意識し始め、初めて他人を考える様になりました。それまで好きではないと思っていた物にも、興味が無かっただけで、どこかひとつは好きな所があると気付けたので、作品に活かせる様になり、自分の良さを出す為の方向性を決める事が出来ました。