芸大建築科の入試実技は「空間構成」と「総合表現」があります。
空間構成は三面図や見取り図を理解し、立体図形を空間中に配し構成して描写するもので、簡単な数学的な計算を伴うこともあります。適性や描写力が試されます。
総合表現は指示に従って空間を構想し、文章とドローイングによって表現するものです。ここでは構想力、創造力、表現力が試されます。
2017年度の「総合表現」は指定された素材(2x400mのリボン状の素材Xと25x25mのシート状の素材Y)を用いて各自が想定する「気象」とのかかわり合いの中で、素材の加工条件に従って空間を構想して表現するものです。また、その空間が一様なものとならないように気象に基づいた対比的な場の存在が求められました。
以下の作品は2017年度合格した4人(受験者7人)の再現作品です。
代々木ゼミナール造形学校 建築科主任講師 横田充
総合表現文章
① 想定した気象
② 気象とのかかわり合いの中で表現しようとした退避とはどのようなものか
③その表現のために素材X、Yの造形に加えた工夫とはどのようなものか
①嵐 |
①春風の吹く晴れ |
①快晴 |
①雨上がりの晴天 |